本物の車に乗る

2回目の技能教習はAT車。初めて本物の車に乗った。すごくドキドキすると思っていたのに案外平気だった。指導員のひとが一つ一つ教えてくれるので助かる。

「右足で踏んで下さい。右足で踏んで!右足で踏んで!!」
3回くらい言われてやっと、ブレーキペダルを左足で踏んでることに気付いた。ちゃんと右足で踏むことを知っていたはずなのに、おかしいな。

「先の方の道を『見ていれば』、適切な『ハンドル操作が出来ます』」
という説明を何度もされた。実際言われたところを見るように心がけたけど、気付くと指導員のひとが手を伸ばしてハンドルをエイエイッって動かしてる。そりゃあ、見てるだけではだめだよな。でもどうしてもカーブで車の向きが合わなくてハンドルが行ったり来たりする。そうやって「苦心している時」は実際、遠くを「見ることが出来ていない」。なるほど対偶をとれば説明と一致する。でも、因果関係が逆なような。

いつの間にか元に戻っている方向指示器がすてき。さりげない優しさがいい。そのさりげなさと言ったら、ぼくは方向指示器が戻った瞬間を一度も目撃できなかったくらい。ハンドル操作で頭がいっぱいで、それどころではなかっただけだけど。