ゴールデンウィークドライブツアー

サークルの仲間と恒例のGWDT(ゴールデンウィークドライブツアー)に行ってきた。南紀の方へ。山の上の景色のいい道とか、走っていて気持ちいい道がいっぱいあった。

いつもながら、ここに書くのはドライブの日記というより、運転のメモ。いろいろあった。

参加した車のほとんどが実質2人乗り。ぼくの運転する車の横に乗りあわせたひとは、ナビだけじゃなくて時々運転の指導とかしないといけなくて、お世話になりました。

3日目のこと。高速や山の道はだいぶ慣れてきたけど町中はまだ大変。和歌山の町中を走ったときには、ぼくがパニックになったりして、その時の隣のひとはかなり大変だったはずだけど丁寧に教えてくれた。そのひとはいつも相手のことを思いやれるひと。

左前方にゆっくりなバイクがいてパニックになった。バイクの先にいる前の車との距離は広がっていく。右車線はとぎれなく車が流れてる。側方通過をしようにも幅が足りなくて出来ず、それなのにきづいたらバイクまで接近しすぎだった。

  • 追い越ししないなら、バイクとの車間距離を保つのが第一。
  • もし右車線にはみ出さずに、かつバイクとの距離を十分空けて側方通過できるなら、側方通過。
  • 幅に余裕がないならば、右車線の様子を見て車線変更を試みるのが正解かなぁ。

この、バイクに接近しすぎる、というまったく同じ状況が、去年のドライブツアーでもあった。学習してないぞ… >自分。これからは、バイクを見たらこのことを思い出そう。

2日目のこと。道路の幅が狭いのに、対向車が結構くる道。ぼくが運転するのを、すぐ後ろから別の車で付いてきて見ていたひとから、あとで「しのさん運転が上手くなった」と言われた。対向車とすれ違う場所をちゃんと選んで精度よく運転しないといけないような道だったけど、わりとなんとか運転できていたと思う。車両感覚がすこしは上達したということなのかも。

あと、ハンドルの操作が以前よりなめらかになった、とも言われた。以前は、カーブでハンドルを切るとき、カーブの間中、カクカクと調節を繰り返す傾向があった。ハンドルは、ほぼ一発で必要な角度までゆっくりと切って、カーブの間はその角度を維持して、カーブを抜けるときにゆっくり戻す、というのが理想で、今の運転は前半がそうなってきたらしい。

ただしカーブの途中で、角度が足りなくてハンドルを切り足すようなことがときどきあるのが問題。角度が足りなくて膨らむのは危険なので、最初から十分な角度まで回せるのが理想。とはいえ、カーブの曲がり具合によっては切り足しも必要になる。

それから、カーブを抜けた後ハンドルを急に戻しすぎることがある、とも言われた。今は、やっぱりときどきやるものの、ましになってきているらしい。自分の体感としては、ハンドルを急に戻してしまうのは、ハンドルを取られていて、正面向きに戻そうとする強力な力を手で支えきれずにがくっと解放してしまう場合、という気がする。

言われたあと、ハンドルをゆっくり戻すことを意識してみたら、わりとうまく行くようになった。この操作を習慣化していけばいいかなぁ。

2日目の夜は夕食のあとちょっと山道を走る練習に参加してきた。最初は、夜の道は暗くて見えにくくて運転はぼくにはとても無理そうに思ったので、「見学します」と行ってついていった。でも何回かひとの運転を見た後、結局1回運転もしてみた。

カーブを「上手に曲がる」方法を教わった。カーブに入る直前に1秒弱くらい(?)かけて減速することで車体を前方に傾斜させて(=「前に荷重をかける」)、その状態からハンドルを切り始めるようにすると、ふしぎとスムーズに曲がれる。

ハンドルを取られる感じがしないし、そとに膨らまない。そのあたりの違いは、感覚的にはすごくよく実感できたのだけど、物理的にどういうことなのか、よく理解できない。減速が不十分のままカーブに入ると、ハンドルを切っても予想より曲がらなくて、さらに一生懸命切らないと曲がりきれない感じになることがよくあった。

ポイントは、減速することでもあるけど、カーブに入る直前に減速することで「曲がる姿勢を作る」ことでもあるらしい。そうやって、うまく、速く、曲がれる。

4日目はひたすら東京まで帰宅する日程。途中で、ぼくが眠くて2区間連続で助手席で休みを取っていて、その時となりで運転してたひとが少なくとも2連続で運転していたとき、その運転がだいぶ疲れていることに気付いた。

ぼくは途中で運転を代わった方がよい気がしてきたけど、運転歴の長いそのひとに初心者のぼくが「運転代わりましょうか」と言い出す勇気がなかなか持てず、地図を見てつぎの合流地点までまだだいぶあることを確認して、次のSAかPAの位置を確認して、自分のコンディションはコーヒー飲んで目も冴えてきたことをチェックして、いよいよ「途中で運転代わりましょうか」と言い出してみた。そのひとはすこし考えてから「じゃあつぎのSAでお願い」と言ってくれた。返事が来るまでどきどきした。

交替してルートを確認して出発した。このときの運転はいつにもまして慎重になれたような気がする。いつもはナビのひとがいるから標識の案内を見落としがちだけど、ちゃんと標識を見て今走っている場所をチェックすることに意識を集中できた。しばらく走っているうち、気付いたら、ぼくの視界の左の端っこにいるそのひとは、眠くなって首を横に倒したような姿勢になっていた。直接見て確認する余裕はなかったけど、まず間違いなく寝ていたと思う。SAの入り口に入って減速している頃にそのひとは起き上がった。なんか、自分が役に立っている実感がして、ひそかに嬉しかった。

今回のドライブツアーでは、車線変更が以前のように苦労せずにわりと自信を持ってできていた気がする。バックミラーとドアミラーを見て直接目視もして「大丈夫」と判断するのが、比較的不安なく(自分としては)できるようになった。以前は、そこまでしても自信が持てず、見落としがありそうな気がして、なかなか動けず、そしてハンドルがふらふらして、速度が落ちて、車を発見して合図を消して・・・と、かなりダメだった。今は、確認して、合図を出して、もう一度確認して、ゆっくり車線変更する、という基本的なことがやっと、自分の判断でできるようになった。

ほかに今回のドライブツアーでは、ハンドル操作がなめらかになったという話とともに、アクセルやブレーキの操作でもとくに急ブレーキとかの急な操作が減った、と言われた。操作に慣れてきて、「操作」するための「認知して判断する」の部分が、余裕を持って適切にできるようになってきたのかも。とはいえ、まだまだ誤った判断や遅い判断もたくさんあるけれど。

それからちょっと運転のコツ。

アクセルからブレーキへ右足を移すときとか、その逆とか、さっと離してさっと踏み込み始めるという操作をしていることに気付いた。なめらかな車の加速、減速を得るためには、離すときもゆっくり上げて、踏み込みはじめも、いったん踏みしろまで踏んでから止めて、それからゆっくりと直線的にではなく曲線的に踏み込む力を強めていく、ということをやると、かなりいい感じになる。

これをいつも意識してできると良さそう。とくにブレーキからアクセルに踏み換えるときは、どういう理屈かは分からないけど、アクセルに足を乗せてから車が加速を始めるまでのタイムラグが少しあるので、いったんその時間をやり過ごしてから踏み込み始めないと、いきなり強い加速度が加わって乗り心地が悪い。いったん止めるのがポイントな気がする。

よく言われるいわゆる「丁寧に踏む」ということなのかも知れないけど、具体的に言えば要するに上に書いたようなことなんだと思う。「要するに」の使い方が違う気もするけど。

今回、一度もAT車を運転しなかった。ずっとMT車を運転してた。

ギアを変える操作にかかる時間が、だいぶ短くできるようになってきた。といってもまだ1〜2秒かかるけれど。以前の2〜3秒に比べたら短い。それで、赤信号を見つけて止まるときに、シフトダウンをしてエンジンブレーキを効かせながら余裕を持って減速するという操作ができるようになった。

けど、シフトダウンのとき回転数がぜんぜんあわないままクラッチを急につないで、がくっと減速の加速度が加わって、かなり乗り心地が悪くなることが多い。クラッチをゆっくりつなげばましになるはず。でなければ、回転数を合わせるためにアクセルを踏まないといけないから、減速したいシチュエーションでは、なかなかそこまでできないなぁ。余計に加速してしまったら困るから。

シフトアップするときには、すこし意識して、クラッチをつなぐ前に回転数を合わせてみることを何回かやってみた。主に乗っていた車のエンジンだと、クラッチを切ってる間に回転数があっというまに落ちてしまい、ぼくがクラッチをつなぐ頃には回転数が落ちすぎなので、すこしアクセルを踏んで、エンジン音を聞きながらたぶんこのくらいという回転数まで回復させてからクラッチをつないだ。そうすると、自分でびっくりするくらい、やらない場合と比べて、加速度のショックがなくなった。これもクラッチを丁寧につなぐのが下手だからかも知れないけど。

エンジンの回転数を音を聞きながら合わせる、という感覚がやっとすこし分かった。ぼくの耳の感覚では、どんだけの精度なのかは分からないけど、2倍の回転数で1オクターブも変わることを考えると、感覚的に分かって使えるようになることは、わりと難しくないのかも。

ギアを変えるとき、回転数は一定の比で変わるわけなので、オクターブの尺度で言うと一定のオクターブ数、ピアノの鍵盤だと一定の距離だけ変化する感じになるのだと思う。それは音楽と似ているので、人間の感覚でも覚えやすいはず。

今回も、ぼくのうまくない運転操作やときどきやる間違った操作で、運転させてもらった車のクラッチやエンジン、ギアなどにいろいろ負荷をかけてしまったと思うともうしわけないけれど、たくさん練習させてもらって、上達している部分もあるようなので、感謝しております。。

何回かパニックになったこと。といっても発作とかじゃなくて、一瞬あたまが真っ白になる感じ。どうも、普段と違う状況に出会ったとき正しい判断ができなくなる。その状況でどうするべきか、あとで時間をかけて考えれば分かる。その時間がないので、目の前の状況に対応できないままになってしまう。焦ってしまい、しばらく冷静な判断が出来なくなる。

基本的には経験不足だと思う。運転操作にも経験と習熟が要るけど、状況を見て判断することにも経験を積まないと、すばやい判断はなかなかできない。だから判断する時間が取れるように、ひとより余裕を持って車間距離をとるとか速度を抑えるとか、多く休憩するとか、重要なんだなぁと思う。

この日記、長っ。