速度とハンドル操作

あと、60km/hで走行中に緩いカーブにさしかかったときに、これくらいかな、と思ってゆっくりハンドルを回したつもりが、回しすぎたことに気付いたときはちょっとびっくりした。でもその直後、ちょっと考えたら当たり前というか理由が分かったので、びっくりがちょっとした感動に変わった。なるほどぉ、と思った。

車が旋回する角速度って、ハンドルの角度に比例するだけでなくて車の速度にも比例するから、同じだけハンドルを回しても倍の速度なら倍の旋回角速度になる。

ハンドルを回しすぎた原因の発端は多分、所内コースでは25km/h程度で走る小さなカーブしかなかったこと。60km/hはそれに比べると倍以上の速度なので、同じ感覚でハンドルを操作してはいけないのね。

気付いて修正したのは一瞬のことだったので問題なかった。こういうときの人間の制御系ってすごい。「違和感フィードバック」と呼べるような何かが瞬時に働く。一次対処(ハンドルの調節)と二次対処(ハンドルの応答モデルの調節)が自動的に進行する様子を観察するのは面白い。